わたしたちはまず、日本人の主食であるお米を、木村式自然栽培で作ることから始めました。
そして、木村式自然栽培で作るお米にふさわしい品種は何がいいか?と検討し、木村秋則さんに岡山のご当地米「朝日米」を選定して頂きました。
世の中には、コシヒカリ、ササニシキ、あきたこまちなど、おいしい有名どころの品種がありますが、木村式自然栽培は、自然の摂理に合わせて栽培することを大切にしているため、「晴れの国おかやま」の気候風土に合ったものが最適!ということで、地元産の「朝日」が選ばれたのです。
「朝日」は、岡山で育った人工交配していない希少種で、コシヒカリやササニシキの祖先になります。大正時代~昭和初期にかけて、西日本一帯で作られていた「京都旭」という品種を、岡山農業試験場が純系淘汰を行い「朝日」として確立。全国で唯一残っている旭系品種です。現在も岡山の奨励品種として、県をあげて推進しています。
「朝日」は、もち米と交配していないことから、モチモチとした食感とは異なり、ふっくらとした粘りがあり、上品でスッキリとした甘みと奥ゆかしい旨味があります。冷めても味が落ちないことから、お寿司やお弁当にもぴったり。寿司職人や高級料亭の料理人が指名する逸品として知られています。しかし、栽培するのに手間暇がかかり、効率化・機械化の波で生産者が激減。いつしか「幻の米」と呼ばれるようになっていました。
岡山県産の木村式自然栽培米「朝日」を作るにあたり、当委員会の呼びかけに、有志の農家の皆さんの熱意が集まりました。その結果、着実に成果を上げ始めています。
さらに自然栽培との相性が非常によいこともわかってきました。これまで「朝日」の作り難さの原因といわれていた脱粒や倒伏が少なく、「朝日」を選定した木村さんの眼識の高さにも驚かされます。
ご購入いただいたお客さまからは「味がしっかりしている」「本来の懐かしい味」「おかずが進む」と評判は上々。プロが集まる団体の食味会でも職員の方々から賞賛を頂いています。
木村式自然栽培米「朝日」のおいしさは、
「晴れの国おかやま」の気候風土で育まれているからこそ
朝日米は、法律により岡山県でその地位が保護されている必須銘柄登録米です。
岡山県内で栽培された朝日米のみ、正式な朝日米と称して流通させることができます。他県で生産された朝日米は未検査米となり、朝日米の表示は違法となります。
品種登録されている必須銘柄のお米は、農産物検査法やJAS法に基づき、県下の検査機関によって品質検査を受け、名称や産年、内容量、精米年月日のほか、原産地(産県)の表示証明が許可されています。
▼詳しくは農水省、消費者庁等のリンクをご覧ください。
http://www.caa.go.jp/jas/hyoji/pdf/0701kijun1.pdf
●玄米及び精米品質表示基準Q&A
http://www.caa.go.jp/jas/hyoji/pdf/0806_1qa.pdf
●平成25年度産水稲うるちもみ水稲うるち玄米の産地品種銘柄一覧
http://www.maff.go.jp/j/seisan/syoryu/kensa/sentaku/pdf/h25list.pdf
【ラベルをご確認ください】 岡山県内JAの米穀検査を経て、JAS法による表示証明と、NPO法人岡山県木村式自然栽培実行委員会の認証を取得したラベルがあります。 (写真は平成28年産の時のものです。サンプル画像としてご覧ください。)
(※)朝日米は、県北など気温の低い場所、日照条件の悪い場所では、生育しても途中でカビが発生する等の事例報告が上がっており、北限があります。(当会ではこうしたお米は認証せず、流通させていません)
木村式自然栽培米「朝日」を販売、または加工するために原料米としてご購入になりたい場合、法人枠で大量注文できる体制をご用意しております。
現在、ホテル、レストラン、カフェ、幼稚園や学校の給食やお弁当などでご利用いただいております。
この場合、当会が策定している「認証規定」に基づき、お取扱いただくためにいくつかの条件や審査がございますので、メールフォームより一度お問合せください。こちらから資料やご説明する者を派遣いたします。(当会の許可のない加工や販売などの営利活動はご遠慮いただいております)
▼メールフォーム
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