冬菫

先日、公式Facebookのページでもご紹介しましたが、

畦道を歩いていると、こんな寒空の下で、

小さなスミレが咲いていました。

 

スミレって、春に咲くんじゃないの?と思って

調べてみると、冬に咲くスミレもあるようです。

「冬菫(ふゆすみれ)」と呼ぶのだそう。

俳句の季語にもなっています。

 

冬枯れた景色の中で、こんな可愛らしく小さな植物が

花を咲かせているのを見つけたとき、

なんだか宝物を見つけたような、

ご褒美をもらったような、そんな気持ちになりました。

 

そして、ふと、

木村秋則さんのことが浮かびました。

木村さんは、リンゴが実らなかった長い時代、

一人孤独と闘っていたときも、

絶望の淵に立たされていたときも、

こうした自然の小さな息吹に

励まされていたのかも知れない、と。

 

木村さんが辿り着いた自然栽培の過程を

惜しげもなく教えてくださっているおかげで、

わたしたちはこうして此処へ集い、

いろいろな考えをシェアすることが出来ています。

 

先日福山を訪れた木村さんのふとした表情に、

木村さんの挑戦はまだ続いているような気がしました。

でも今はもう、木村さんは一人ぼっちではありません。

 

自然栽培に挑戦している一人一人の生産者さん、

自然栽培を通じて家族を守りたいと思っている人たち、

みんなで支えあうことが出来ると思います。

 

ニコは、実行委員会がそれをつなぐ架け橋になれるよう、

冬菫に約束しました。

まだまだいろいろな面で未熟な実行委員会ですが、

どうぞ長い目で見守っていただきますよう、

よろしくお願いいたします。