
説明会後半の目玉は、生産者様の体験発表でした。
実際に自然栽培をやってみての、現場の生の声です。
実行委員会では、誰に発表してもらうかについても
事前に話し合っていました。そんな中、
一年間、農業指導や視察を通じて、
生産者の方とコミュニケーションをとってきた
各JAの担当者の方の意見は大変貴重でした。
「Aさんの圃場の条件は、同じように困っている人の参考になると思うから、頼んだらどうかな」
「Bさんは家族でホンマに一所懸命されとったから、Bさんはきっと、ええ話をしてくれると思うなぁ」
「Cさんは、几帳面に作られて、記録も残しとった。パワーポイントも作って発表してくれると思う」
祖父母や親の代から長く続く農家とつながっているJAだからこその、貴重な意見。
JA離れがあると聞く昨今ですが、農家との絆を大切にしているJA職員の方は、ちゃんといるのです。



そして、この体験発表がこれまた白熱しました!
「当日は、何でも自分の思ったことを存分に話してください」とだけお願いしていたのですが、
もう、皆さん伝えたいことがありすぎて、止まりません(笑)
(大丈夫かな、たくさんの人の前で緊張しちゃうかな…)そんな心配は全っ然いりませんでした!


どの人も、楽しそうに
発表してくださり、
会場を沸かせました。
「うちの生産者さんって、
役者ぞろいじゃん!」
ニコは思わず
唸ってしまいました。

…というわけで、フォーラム・ディスカッションの時間は
削られまして(汗)
きっとご来場の皆さん、どんな質疑応答がされるのか、
もっと聴講なさりたかったのではと思います。
いくら時間があっても足りない感じでしたね。
これは今後の、当会の課題としたいと思います。
というわけで、今年度の生産者説明会は熱かった!
お集まりいただきましたすべての皆様へ、あらためまして、心からお礼申し上げます。
本当にどうもありがとうございました。
***
会が終わり、自然栽培をやるか、やらないか、迷われている方もいらっしゃると思います。
自然栽培の入り口に立たれた方は、だいたい3つに分かれます。
1)大変そう。ムリだな…
2)やってみて大変だったから、辞めた。
3)大変だけど、なぜか楽しい。改善しながら続けていきたい。
実行委員会が設立されて、3年が過ぎた今、1つ見えてきたことがあります。
それは、自然栽培に取り組む人が、どの方も楽しそうにしていることです。
「うちのばあさんが、昔を思い出す言うて、嬉しそうなんよ」
「子どものころ、お袋がこんな感じでがんばりよーたわ」
…皆さん、「大変じゃー 大変じゃー」と言いながらも、楽しそうなのです。
当会は急ぎません。
ご納得いただいた上で仲間になっていただけるよう、お待ちしています。