
映画『奇跡のリンゴ』にあわせ、
木村さんの新刊が立て続けに発売されました。
小原田泰久氏著の「木村さんのリンゴ」では、
小原田氏が岡山まで取材においでになり、
当会も大きく取り上げていただきました!
(小原田さま、その節はありがとうございます)

長年、木村さんのリンゴ園の土壌について研究を重ねている
こちらの本、ホントに素晴らしいです!!
幻冬舎新書
【商品説明より】
不可能を可能にした自然栽培の驚異のメカニズム。
農薬使用を前提に品種改良された日本のリンゴを、
農薬も肥料も使わずに作る方法を見つけた農家・木村秋則。
彼の畑には、通常の1・5倍から2倍の微生物が生息するため
土は肥え、伸び放題の草に住み着く多種多様な昆虫類が害虫の大量発生を抑えている。
また、リンゴ自体の免疫機能が高く、病気に対する耐性も強い。木村の畑を研究する学者が、
「奇跡のリンゴ」を生み出した「自然栽培」の驚異のメカニズムを分かりやすく解説。
■木村秋則さんの本一覧ページも更新しましたので、ぜひご覧ください。
そして先日・・・・
全国各地の自然栽培に取り組む有志たちによる、あるプロジェクトが始まりました。
詳細はこちら →★(click!)
木村さんはかねてより、自然栽培の農作物は「誰もが自由に買えるものでなくてはいけない」
と話されています。希少価値があるからといって高い値をつけ、富裕層やある特定の層だけが
買える特別なものになってはいけない、と。
(とはいえ、今流通されている農作物は、市場原理の下にさらされ、あまりにもひどい安値で
叩き落されていますので、適正な価格が求められます)
初めて実った頃のリンゴはきっと、小さく、傷もあり、本来なら売り物にはならないような
ものだったことでしょう。それでもクレームも言わず買ってくださったお客様や、支援し続け
てくれた人々がいたからこそ、木村さんは自然栽培のともし火を消すことなく、リンゴを作り
続けることができました。

こうした経緯から、木村さんは、これまでに多くの講演・
農業指導をしてきたにも関わらず、そのほとんどの報酬を
受け取らない、場合によっては交通・宿泊費まで自腹でした。
(現在は、正当なマネージメントを受けておられます)
これだけ有名になった木村さんのリンゴやその他の農作物も
値段が吊り上がることはなく、昔からの支援者の方々へ、
安価にお譲りしていると伺っています。現在も木村さんの
リンゴ畑には「見学料」というものはありません。
まだまだ取組み4年目であり、NPO会員のご支援によって
活動が可能になっている当会も、こうした木村さんの考えに
倣い、イベントや講習会などの企画の際は、謙虚な姿勢を
忘れないよう気をつけており、生産者の皆さんへもご理解・
ご協力をお願いしています。理事長・理事も皆、無報酬です。
(これは蛇足ですが^^;)
我れ先に!と自分だけの利益を求めなくても、力を合わせれば、順を追ってちゃんと皆でシェアできる。
ここにも自然の摂理が存在している。― それが当会の考えです。
この姿勢を木村さんも喜ばれ、岡山へ来てくださっています。

そんな木村さんですが、病に倒れた奥様がリハビリを終え、
安心してご自宅へ帰ることができるようにとの願いから、
これまでに木村さんにお世話になってきた有志たちにより、
支援プロジェクトが立ち上がりました。
当会理事長の高橋も、プロジェクトの発起人の一人となりました
ことを、ここにご報告いたします。
壮絶な苦労を成し遂げ、今もその地位に甘んじることのない木村さんも凄いですが、
その木村さんを支え続け、3人のお嬢さんを育てながらご家庭を守り貫いた奥様は、
もしかすると木村さん以上に凄いともいえます。
木村さんの偉業は、夫唱婦随の末に実現したといってもよいのかも知れませんね。