
皆さま こんにちは。少しのあいだ、更新がストップしてしまい申し訳ありません。
「何かあったの?」「ニコさん風邪でもひいた?」…心配してくださった皆さまからの
やさしいメッセージに、ニコはうるうる(T_T) ありがとうございますっ

さて、うるうるしているといえば、もう1つうるうるしたのが、生産者の皆さんの田植え!
6月上旬、県北から始まった田植えは県南へと南下し、
先週末は県内各地の生産者さんたちの田植えのピークでした。
入梅したというのにずっと雨が降らず、なかなか田んぼに水が溜まらないことを心配していましたが、
逆に今度は溢れるほどの大雨! ここぞとばかり、生産者さん達が張り切って田植えをされました。
カッコイイ田植え機でガンガン植える方、友人を募って皆で楽しく手植えをされる方など、
田植えの様子もさまざま。当会の生産者さんは、ベテランから初心者さんまでいらっしゃいます。
「ただのお米づくりだけではない、それ以上の何かをしたい!」想いは皆さん一緒です^^
「疲れたけど、楽しかった!」「今年は田植え機の回し方を工夫したぜ!」など、
皆さんの生き生きとした表情を見るたびもう、ありがたくて、嬉しくて、美しくて、
ニコは泣けて泣けて仕方ありませんでした(T_T)

こちらは丁寧に畦(あぜ)が作られていますね。
畦塗りをする時期は、田植え直前の、雨上がりで少し
土が湿ってドロッとなっている状態が最適。
あまり早くに畦を作ってしまうと、乾燥してしまい、
田植えの頃にはポロポロと崩れてしまうのです。
畦が上手に作れると、上農(=上手な農家)の第一歩
といわれているそうです。
水田の中はチェーン除草がされ、水も入っているので、
雑草のほとんどは 種が発芽する心配は少ないのですが、
畦はすぐに雑草が伸びてしまうので、これからの暑い夏、
一番大変なのが、畦の草刈りなんです。
これを除草剤で退治してしまえば簡単なのですが、薬のせいで
土を掴んでいる草の根まで根こそぎなくなってしまうので、
畦が崩れ、土が痩せ、だんだん低い畦になってしまいます。
根っこのおかげで畦が守られ、水田が整備されるんですね。

じゃじゃーん。
木村興農社の主任研究員の熊田浩生さんが、田植え後の田んぼの視察に
岡山へいらしてくださいました。
※ちなみに熊田さんは「Kumada」ではなく、「Kumata」さんとお読みします。
下のお名前も「浩正」とよく間違われるようですが「浩生(こうせい)」さんです♪
水の管理の様子、苗の色や水田の藻の繁殖状態など、様々な観点からのアドバイスをいただきました。
これらの情報はすべて、台帳へまとめられ、場合によっては、生産者の方へも連絡をします。
とはいえ、基本的にはよほどの深刻なリスクが想定されない限りは、生産者さんへ細かい
アドバイスを事前にお知らせすることは、敢えてしないようにしています。
何でも安易に、人から先に答えを聞いてしまうクセがつくことで、
ご自身の自然栽培に対する考え方が、自立ではなく依存につながってしまわないように…との
願いから、このような方針をとっています。
「なぜ、この田んぼはうまくいかないのか?」
「この場合、どうしたらいいんだろう?」
そう思った時に、まずは本で調べてみる。植物の植生の基本原則をたどってみる。
肥料・農薬がなかった時代、昔のお百姓さんたちはどのように作っていたのか?
こうした想像力と解決力を養うことは、自然栽培生産者となるために大切な過程なのです。
自然栽培の楽しさにはまる方々は、悩んだ末に自分で見つけた「あっ!そういうことか!」
という答えに、達成感と自信を持つようになります。
その積み重ねで、自然栽培の「核心」のようなものが掴めるようになってくると、
あとはどんな問題が起きようと、いちいち人に聞かなくても対処できるようになります。
自分で勝ち取った自信は、何モノにも代えがたい大きな財産となります。
木村さんや熊田さんは、生産者さんご自身のその「気づき」を辛抱強く待っています。
(決して意地悪ではないんですよ・笑 そして、どうすることも出来ないとなったときには、
すぐに解決へ向けた支援体制も準備していますので、どうぞご安心ください)
ところで、上述の「上農」という言葉は、農業にまつわる諺からきています。
下農は草をつくる、 中農は稲をつくる、 上農は土をつくる、 特農は心をつくる
う~ん 深イイなぁ~(しみじみ)
さて、実行委員会ではまたまた新たな企画が進行中。今度の企画はちょっとスゴイかも!
近日中に告知いたしますので、どうぞお楽しみに☆