天体と光と自然

※イメージ画像です
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昨日は7月7日、七夕。地域によっては「織姫も彦星も、天の川も見えなかった…」とお嘆きの方もいらしたかも知れません。あるいは「すっかり忘れてたー!」とか。

 

でも大丈夫。

伝統的な七夕は、現在採用されている太陽暦ではなく、太陽と月の動きを基にした太陽太陰暦…いわゆる旧暦に合わせられています。農業の世界でも、どちらかというとこの旧暦に沿って農作業日を決める農家も多く、旧暦はとても大切にされているんですよ。

 

今年の伝統的七夕は、8月13日頃。すっかり梅雨も明けた8月に、上弦の月の明かりや、織姫星と彦星の輝きを楽しめるかも知れません。ですので、今回見逃したー!と思われた方は、8月13日まで楽しみが伸びた!と思い、昨日ご覧になった方は、もう1回楽しみが増えた!と思ってみてくださいね♪

 

国立天文台が提唱している伝統的七夕のこの日、明かりを消して星空を眺めようという、こんなキャンペーンもあるんですよ。


「伝統的七夕ライトダウン2013キャンペーン」

  http://7min.darksky.jp/

 

皆さんご存知のとおり、植物は、日中光合成をしている時に二酸化炭素を吸い、酸素を吐き出しいるわけですが、同時に、24時間ずっと呼吸もしています。わずかながら、酸素を吸い、二酸化炭素を吐き出してもいるんです。

 

日中太陽が出ているときには、植物は葉をいっぱいに広げて光合成をして、栄養分を取り込んでいますが、夜になると、葉を閉じて呼吸をしながら休んでいます。特に、イネ(水稲)は短日植物(※)なので、夜間照明などがあると、花芽の形成にも影響を及ぼしてしまい、出穂遅延を招く場合もあります。

(※短日植物…日照時間が短くなったのを察知して花芽を形成する植物

 

私たちが、煌々と電気がついた部屋では深い睡眠がとれないのと同じように、植物にも夜の暗闇が必要なんですね。電気を消すって、節電効果だけじゃなくて、地球や宇宙にもいいことばかり☆

明かりを消して、植物にもやさしくしてあげながら、星空を眺めてみることにしませんか?