雨と植物と土

 

暑い日が続いています。
晴れて暑くなると、午後には大気の状態が不安定になり、突然の局地的な雷雨や、ゲリラ豪雨になることもあるので、どうぞご注意くださいね。

写真は、雨に濡れた樹木の葉っぱです。木の足元には、昨秋落葉した枯れ葉が敷き詰められています。

空から落ちた雨のしずくは、まず、木や木の足元にある小さな植物たちが受け止め、葉や枝をつたって滴り落ちます。


次に、地面に広がる落ち葉が雨水を受け止め静かにやさしく、下の土へと流していきます。
地面に染み込んだ雨水は、土の中をゆっくりと流れ、土の隙間を流れていくあいだに不純物が

ろ過され、さらに小さな不純物は、粘土や有機物に吸収され、だんだん澄んだ水へと浄化されていきます。

一方、吸収された不純物は、微生物によって分解され、やがてこれ以上小さくならない状態と

なって気体になり蒸発し、空へと戻っていきます。

雨水は本来、木や植物、そして土、土の下にいる小さな生き物たちのおかげで自然の摂理の中で、ゆったりと時間をかけて循環しています。この水の循環が、スピードも、量も偏り始め、極端になってきたのは、一体いつの頃からでしょうか。私たちの生活を脅かすほどに…
自然栽培で、草を除草剤で枯らしたり、根こそぎ抜いたりしない理由の一つ、もうお分かりいただけたでしょうか。

雨による土砂災害に遭われた方へお見舞い申し上げ、皆さまのご安全をお祈りいたします。