お次は、ロボット系、メカニック系が大好きな方にはわくわくする話題でしょうか。
映画「奇跡のリンゴ」の中でも、高校生の木村さんがオートバイを分解したり組み立てたりするシーンがありましたよね…♪ 木村さん、熊田研究員もメカは大好きなんですよ^^

成果報告会の写真がうまく撮れていませんでしたので(申し訳ありません;)、代わりの写真をご紹介しながら、報告会のレポートをいたします。
ご覧の機械。こちらは、岡山県津山市にある「IKOMAロボテック株式会社」さんが開発中の水田除草ロボットです。IKOMAロボテックさんでは、平成21年より水田の除草用ロボットの開発に着手されていました。昨年、弊会理事長の高橋が生駒社長と知り合い、このロボットのことを知ります。
ご存知のとおり、自然栽培では除草剤を使わないため、農家の皆さんは特に夏場の除草に大変ご苦労されています。自然栽培でなくとも、農家の高齢化が進む中で、除草の大変さは深刻だったために、除草剤の利用は加速されてきました。――これは自然栽培とのコラボレーションがうってつけではないか!
NPOとIKOMAロボテックさんはすぐに意気投合、両思い(笑)となりました。


ちょうど、アイガモが水田を闊歩する動きと似ています。水に浮きながら進み、水面下では土をかき混ぜ、発芽しかけの草は土中へ埋め込まれています。

IKOMAロボテックさんでは、実験田での試行を繰り返しておられ、効果を確認しています。
事前に、木村興農社の熊田研究員にもこのロボットを見ていただきました。その中で、このロボットの目的は「除草ではなく、発根促進にした方が自然栽培の考えに則っている」とのアドバイスがありました。
先の生産者:増成さんの発表にもありましたが、除草は稲の初期生長を促すために手助けをする意味合いが強いことが、実践の中で明らかになってきました。
熊田さんの解説によると、「チェーン除草」というのも当初は除草が目的なのではなく、元々は稲の発根促進から派生した方法だったとのこと。除草は " 行為の結果 " だったということですね。生産者のあいだで除草の問題が大きかったために、この " 結果 " の方がクローズアップされ、「チェーン除草」という名称が成立した…このような経緯なのだそうです。
ということで、生駒社長は今後、発根促進の方へ重きを置きながら、ロボットの改良を進めていく予定です。除草剤・農薬のない自然栽培の田んぼに生息し、田んぼの水や土をコチョコチョとかき回しているカブトエビにちなみ、「かぶとえびくん」と命名!試作機は、NPOのモデル田でも試験運転する予定です。

成果報告会(5)へつづく(相変わらず長い…w)