
毎年恒例にしている耕起・代掻き講習会、小雨が降るにも関わらず、大勢の生産者さんにお越しいただきました!県南に比べて県北は一足早めに田植えをする必要があるため、県北の生産者さんのために 晩生種である朝日を植えつけるには少し早いこの時期に、毎年この講習会を開催しています。

「百聞は一見にしかず」とはこのことで、やはり本を読んだり話を聞いたりするだけでは限界があります。実際に足を運んで作業の実際を確かめることは大切ですね。土の色や匂い、固さ、畦の塗り方や高さ、生えている草、トラクターの動かし方、…五感すべてを使って、様々な様子を体感していただけたのではないでしょうか。圃場をあちこち持ち運んで皆さんへお見せするわけにはいかないので、まずは公開できる日には足をお運びいただくことをお勧めしています。
【皆様へお願い】
そろそろ各地で田植えの準備が始まっています。育苗期は、一年間の農作業の中でも秋の収穫を左右する一番大切な時期となります。雨が降っていない日は、農家の皆さんにとって絶好の農作業日和。一日逃すと、すべての予定がズレ込んでしまい、田植えが間に合わなくなる場合があります。天候に左右されながら逆算しての農作業が行われています。興味本位のご訪問、アポイントなしの突然のご訪問はお控えいただきますよう、ご配慮をよろしくお願いいたします。
★取材、視察等をご希望の方は、NPO事務局までお問い合わせください。

じゃじゃーん!
今回、生駒ロボテックさんで開発中の発根促進機「かぶとえびくん」の改良機が間に合い、皆様の前でのお披露目が叶いました!


現在は苗を避けて機動するためのセンサーがまだついていないそうですが、これからセンサーがつくようです。遠隔操作でとてもスムーズに水の上を走行していました。これは益々楽しみですね!NPOと県内企業との協働の輪がどんどん広がっていくのも本当にありがたいことです!
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午後からの養蜂家 奥村さんのお話会も和やかに開かれました^^
NPO会員の方や生産者さん、家庭菜園で自然栽培を楽しんでいらっしゃる一般の方などがお集まりくださいました。消費者と生産者が一堂に会したこともあり、
「まあ!いつも美味しいお米をありがとうございます^^」
「いえ、こちらこそ食べてくださってありがとうございます^^」
「作業は大変でしょう?」
「いえ、ハイ、まぁ… でも遣り甲斐があります」
「私もがんばって買い続けますね!」
…といった会話もあり、双方をおつなぎするNPOスタッフとしてはとても嬉しい光景でした^^


奥村さんのお話は蜜蜂たちの生態に始まり、木村さんのリンゴ園に養蜂箱を置いた際に奥村さんが感じたリンゴ園の印象、抗酸化作用が高いといわれる木村さんの「奇跡のリンゴ」が出来るのはなぜか?など、興味深いお話が続きました。
働き蜂の中には、「よく働く蜂」と「ぐうたらしている蜂」がいるのだそうです。「ぐうたら蜂」もいないと巣は崩壊してしまうのだとか。試しに「ぐうたら蜂」を巣から排除してみると、「働き者蜂」だけになった巣はピリピリと攻撃的な雰囲気になってしまったそうです。
奥村さんは「だからデキル奴ばっかりになってもいけないんです。ダメな奴もいるからこそ、社会も成り立っているんですよ。蜂の世界もとてもよく出来ています」と穏やかな口調でお話されているのが印象的でした。

奥村さんが当会の圃場で採蜜した、レンゲ蜂蜜入りのカステラや、椿き家さんの豆腐を使った豆腐クリーム、自然栽培の田んぼに自生した生命力溢れるレンゲのお浸し(まるみ麹本店さんの甘酒を使ったドレッシング和え)など、当会とつながりのある方々の自然栽培食材を利用してのお茶菓子も召し上がっていただきました。
じつは今回、木村さんからお譲りいただいたリンゴが1つだけ残っていまして、カステラに添えてお出ししました^^ 1つしかなかったので、薄くスライスして皆さんとシェアするしかなかったのですが、正規で購入するには十数年待ちとも言われている木村さんのリンゴ、少しだけでも口にしてみていただきたかったんです。
数時間前にはスライスして容器に入れていたのですが、塩水やレモン水に浸しておかなくても変色しなかったのには驚きました。やはり抗酸化作用が高いのでしょうね。「奇跡のリンゴ」、やっぱりスゴイです!召し上がったラッキーな皆さんの腸内環境、もしかしてよくなってるかもw
今後もNPO会員の皆さんを対象に、こうした小ぢんまりとしたささやかな会を増やしていきたいと考えています。現在、木村興農社の主任研究員熊田浩生さんや、まるみ麹本店の山辺社長さんなどにお話会の講師をお願いしており、計画を進めています。お料理教室などもできるといいなぁ。どうぞお楽しみに^^