まもなく発送!収穫直前のなんば桃園へ

岡山県内のデパートやスーパーでは、すでに所狭しと岡山名産の白桃が販売され始めています。

まだかまだかとお待ちかねの木村式自然栽培の桃は、どうなっているでしょう?

収穫直前のなんば桃園さんへ行ってまいりました^^

ジャジャーン!袋から出して見せていただきました♪ 実の重みで枝が垂れ下がっています!
ジャジャーン!袋から出して見せていただきました♪ 実の重みで枝が垂れ下がっています!

通常の桃と違い、木村式自然栽培はゆっくりじっくり生長しています。難波さん曰く、

「熟すギリギリまで収穫しないようにしています。今はまだ青いので採りません」

 

―早目に採って、追熟させればいいのでは?

難波さん 「木から外してしまったら、実は熟しますけど、糖度が上がらないんです」

 

―ああ!だからカラスの食害に遭う前に早目に採っちゃえば…という考えもNGなんですね!

「そう、熟す直前まで落下しないでしぶとく木に掴まっているのが、木村式の真骨頂なんですよ!」

 

「まだ僕は勉強中だから…」と、ご自身で身に着けた技術や発見を自慢げに披露されない難波さんですが、木村式自然栽培を着実にご自分のモノにしているようです^^

ちなみに、他県では文字通り桃色に色づいた桃が普通なのだそうですね。私たち岡山県人にとって、桃といえば「白桃」…ほんのりピンクがかった白い桃が当たり前なんですよ。上の写真のように、収穫するまでずっと袋をかけて日焼けをしないように育てます。お姫様のように大切に、優しく優しく(〃⌒ー⌒〃)


この日は、当会の認証店でもある地元スーパー、ニシナ百貨店のバイヤーさんが視察に訪れていました。理事長の高橋と難波さんとで、通常の栽培と木村式とはどう違うのか?を実際の木や土を見ながら解説しました。難波さんの桃は今や、あちこちからオファー続出となっています。

 

少しでも多くの方に行き渡れば…と、自然落下のためにダメになってしまう実を救うために、今年は一つ一つにネットをかけてくださっていました。さぞ手間がかかったことでしょうね。なんば桃園の皆さん、ありがとうございます。

木村さん曰く、「あと数年でネットをしなくても落下しなくなるよ」だそうです。木村さんには何でもお見通しなんですね。スゴイ!

ダメになった桃は果汁を搾って⇒
ダメになった桃は果汁を搾って⇒
⇒発酵させて虫のトラップ用にします。木村さん直伝!
⇒発酵させて虫のトラップ用にします。木村さん直伝!

このように病害虫でひどくダメージを受ける桃は少なくありません。通常の桃栽培でも、桃は少しでも乱暴に扱うと表面に傷やシミがつき、商品としては出せなくなります。桃は非常にデリケートな果物なんです。ロスが大変多くリスクが高いため、桃農家さんでも後継者不足が悩みとなっています。ただでさえ大変な桃栽培なのに、農薬も肥料も使わずに育ててくださっているなんて、よくぞ自然栽培を始めてくださいました。ぜひ買い支えで応援してあげたいですね。

少しわかりづらいかも知れませんが…

手前右の木は、かなり年数の経った木を大胆にノコギリを入れて若返りを果たしたもの。太い幹から若く細い枝が伸びているのがわかるでしょうか。今年はその若枝から、少し実が生りました。

奥左の木は、現役バリバリで少しずつハサミの入っている木です。手前の老齢の木に比べて、しっかり実をつけていますね。

 

慣行栽培から自然栽培へ移行させている木とは別に、苗木から自然栽培で育っているチビちゃんたちもすくすくと育っていました^^ 樹姿もバランスよく、叢の中でも元気そうですね。

「普通、こんな草だらけの桃畑なんてあり得ませんよねぇ^^; 」とバイヤーさん達は苦笑い。「いやぁ、ホントにすごい…!」と驚かれていました。

 

木村さんの夏のリンゴ畑を知っている方が、この草だらけの桃畑をご覧になって「この草、あり得ん。でも木村さんのリンゴ畑と一緒だ!」と仰っていました。この画像に写っている草はヨモギです。この時期にふさわしい植物相をこの畑が呼んでいるのでしょうね。

 

 

さて、いよいよ今週からなんば桃園さんの木村式自然栽培の桃の収穫が始まります!ご予約いただいている方、先着順に随時発送してまいります。

天候や病害虫の影響を非常に受けやすい桃は、適期を見逃さないよう、収穫した傍からどんどん箱に詰めて発送しているため、お届け日時のお問い合わせに対応できません。「注文したら翌日○時に届く」というイマドキの人間都合のキッチリ・カッチリした通販とは違い、常に自然と相談しながらなのが自然栽培です。このような販売形態で恐縮ですが、「おとなしく待っててよかったー!」と言っていただけるような美味しい桃をお届けできると思いますので、どうぞお楽しみに!