「NPOのBlog、一番楽しみにしているのが巡回レポートなんですよ~」嬉しいメッセージをいただき、有頂天の広報係です(〃⌒ー⌒〃) 今回は、除草作業に汗をかく皆さんのところへお邪魔したときのレポートです!

こちらは県立興陽高等学校の皆さんの認証田。興陽高校さんは嬉しいことに、後輩の皆さんが今年も継続して自然栽培に取り組んでくださっています。興陽高校さんもほかの生産者さん同様、NPOの趣旨をご理解くださって認証規定を守り、支援者のためにきちんとお米を出荷してくださっています。現在流通している平成25年度米の中にはこの興陽高校さんのお米も入っているんですよ~。(何だか若返りそう!?)

ところで…あらら?このスカスカ具合。
ジャンボタニシですね。2010年にも県南で爆発的に発生した、ジャンボタニシ。そのときほどではありませんが、今年県南では、またジャンボタニシが若い苗を食べてしまうトラブルが発生しました。ジャンボタニシは、やわらかい草を好んで食べるので、最初からできるだけ大きめの苗を植えておくのがよいのですが、なかなかそうもいきません。だからといって薬を撒くとアウト。お米の認証・買取りができません。
そこで、私たちが提案している方法は以下のとおり。
1)テデトール(=手で取る・笑)
2)野菜くずや米ぬかを団子にしたものを田んぼの隅へ置いて、誘引する
3)水の管理(ジャンボタニシは深水だと活動しやすい)
※ただし、浅水だと今度は草が繁茂しやすい
4)そのまま放っておく
食害で苗がなくなっても、残っている株がそれを取り戻すかのようにたくさん分けつしてくれますので、あまり神経質にならなくていいですよ、とお話しています。そのうち苗が生長して固くなれば、逆にジャンボタニシは周辺の草を食べてくれるようになります。これぞ、天然の除草隊^^ 何とか害を駆逐しようと躍起になるのは、収量を失いたくない!という人間都合の発想で、これは自然栽培思考とは言えません。自然の動きに人間が合わせる方法を考えたいものです。

こちらは新規で参加されたNさんの圃場(右側)。
慣行栽培の圃場とお隣同士です。Nさんは近隣の農家の方とも日頃から仲良くお付き合いをされているので、木村式に参加していることについても理解してもらえるよう、気遣いを忘れません。お互いに気持ちよく栽培ができるよう、畦からかなり離れたところへ苗を植えていらっしゃいます。もちろん、畦草の除草も欠かしません。
「自然栽培は環境にやさしい栽培なんじゃ!薬を撒いとるそっちの方がいけんのじゃから、こっちに薬を撒かんでくれ」といった、自分都合の高飛車な態度は自然栽培思考ではありません。いろいろな栽培方法があって然り。
このような姿勢のおかげか、私たちがお邪魔するときには、いつもNさんの周りにはお友達の農家の皆さんが集まっていらして、自然栽培に関心をお持ちなのです。もう皆さん、興味津々!

農家×JA×NPOの3者で農業談義♪もうこの光景が嬉しくて嬉しくて!
「ちょっと、Tさん!こりゃあ、ええのを考えたなぁ!」
JAの名コンビ、Y&Kさんが見つけたのが生産者Tさんの秘密兵器↓

チェーン除草機の代わりにTさんが自作した、竹除草機(?)竹箒をバラして作ったのだそうです。「これ、軽ぅてええんよ~」とTさん。

竹が抜けてしまわないよう1本ずつステップル(電線配線用留釘)で留めています。芸がこ、こまかい!
▼Tさん「ある程度苗が大きくなったら、こんなのもあるで( ̄ー+ ̄)キラーン」


わ!なんですか、これはっΣ(゚ロ゚;)
▼Tさん「これもええよ!ウチも買うたんよ~( ̄ー+ ̄)キラーン」


わ、わ!自然栽培界で大絶賛のアイガモン。Tさんも買われたのですか!Σ(゚ロ゚;)
▼Tさん「まだあるで( ̄ー+ ̄)キラーン」 まだあるんすかーーー!


わぁー なんでそんな機械まで持ってるんですかぁぁぁ Σ(゚ロ゚;)Σ(゚ロ゚;)Σ(゚ロ゚;)
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というわけで、生産者の皆さんの飽くなき探究心には恐れ入りました。
最早、除草を楽しんでいらっしゃいます!
Tさんの創意工夫と道具収集能力の高さに感動していたのですが、この先このような生産者さんが続くことを、このときのニコはまだ知る由もないのでした。(つづくclcik!)
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