台風、塩害にもご注意を!

台風11号が来ていますね。台風通過後も気をつけたいこと…それは塩害。

台風が海水を巻き上げ、塩分を含んだ雨水が木や植物にかかると、植物が生理障害を起こし急に枯れることがあります。海から離れた場所でも起きることがあります。

 

塩害が疑われる場合は、台風通過後 以下の対処をお勧めします。

 

 1)直後に真水をかけて塩分を洗い流す。
 2)枯れた枝をすぐには切らない。
 3)枯れたことを水や肥料の不足と考え、急に水や肥料を与えない。

 

枯れた葉が一旦落葉しますが、根が生きている限り、うまくいけば新芽が出てきます。(その時の環境と個体による。)ただし、これは本来、次期回るはずだっ た生長サイクルが、季節はずれの時期に1回分早く来てしまっていることになるので、植物は懸命にバランスを取ろうとしており、弱りやすくなっています。細やかな観察とケアが必 要です。

 

実際、翌年は花もほとんど咲かず、実を作らなかった果樹の事例もあります。そうすることで、木が生理的バランスを取ろうとしたと考えられます。元の調子に戻るのに、木たちは2~3年を要していました。本当に植物は健気で賢い生き物ですね。

 

まずは各地で大事に至らないことを祈るばかりです。