まるみ麹さんのお味噌WS&工場見学

告知後、あっという間に満席になったまるみ麹本店さんの手作り味噌ワークショップと工場見学。当日は老若男女、岡山、広島、兵庫…といろいろな方がお越しくださいました。

なんといってもこの日の目玉は、木村式自然栽培の材料でお味噌が作れること!

まるみ麹本店の山辺社長の粋な計らいで、米麹も、大豆も、すべて岡山県産の自然栽培モノを用意してくださいました。材料に限りがある中、本当にありがとうございます。

お味噌の成り立ちや効用、麹のこと、お味噌を作るコツや保存方法など、皆さんの知りたいことをいろいろと教えていただきました。

大豆、ふっくら艶々~♪ この大豆も岡山在来種♪♪  身土不二&地産地消♪♪♪
大豆、ふっくら艶々~♪ この大豆も岡山在来種♪♪ 身土不二&地産地消♪♪♪

 

大豆を潰します。厚手のビニール袋へ入れて、パンを捏ねる感じで潰すと、うまく潰れるとのこと。

 

餅つき用の杵と臼に入れて潰すご家庭もあるそうです。

 

もう杵と臼はどのご家庭にでもあるものではなくなりましたが、今でも時折、「お味噌を搗いてくれ」と言って大豆を持ち込まれるご年配の農家さんもいらっしゃるとか。昔は、農家が自分の畑で作った大豆を味噌屋さんへ持ち込み、我が家のお味噌を作ってもらっていたのですって。

 

「お味噌を搗いてくれ」…お味噌を作ってくれ、じゃないんですね。なるほど。


今では作れる職人さんがほとんどいなくなったといわれる吉野杉の桶。内側には柿渋が塗られています。「この桶が目当てで申し込んじゃいました」っていう方も。^^

親子、お友達同士、わいわい言いながら楽しくお味噌の仕込みが完了~!

これが熟成されて、夏を乗り越えたあたりからお味噌らしくなっていくんですね。

上手に出来たら、ぜひNPOへメールでお写真送ってくださいね~(^^)/

 

▼参加者の皆さんの楽しそうな様子をフォトギャラリーにてご覧ください。


WSのあとは、工場見学。お味噌を作っている場所は、床下、壁、天井すべてに備長炭が敷き詰められており、マイナスイオンがたっぷり。少しでも材料から悪いものをデトックスさせ、本来の生命力を引き出してからお味噌を作ろうと、日々研究され、設備を整えていらっしゃいます。参加者の皆様に、麹菌が気持ちよく活動しているこの場所で、お味噌を作っていただきたい!というのも、じつはこのWSの一つの目玉だったんです。^^

 

参加者の方の中には、食品流通業の方がいらしたのですが、「ここまで設備投資をして、材料のことを考えている味噌屋さんは初めてです」と絶賛されていらっしゃいました。ここまでのことはさすがに家庭ではできませんよね。

 

手前味噌ももちろん美味しいですが、やはり餅は餅屋。熟練の技と整えられた設備の中で作られたプロのお味噌はやはり美味しい。自分で作れないときには、こうした信頼できるお店から購入したいものですね。

 

お米を作ってくれる人、お米を検査し磨いて商品にしてくれる人、適切な温度・湿度で保管・管理しておいてくれる人、そのお米を加工し新たな商品にしてくれる人、それらを売るために販路を開拓してくれる人、そして、買ってくださる人、美味しいと言って喜んで召し上がってくださる人。

 

一人だけで全てをするのではなく、相手の領域を侵すことなく適材適所で、自分の得意分野を発揮できる人達が集まっている――これが当会の良さなのかなと思います。皆で力を合わせてきたからこそ、2900俵という数字に辿り着けたのかも知れません。(これぞ手前味噌!? 笑)

 

今後も、当会にはどんな人が集まりどんなふうにこの輪を広げているのかをご覧いただけるような機会を増やしていきたいと思います。ぜひ、お仲間に入っていただける方をお待ちしております。(^^)/