このところ、視察ラッシュが続いております!
今回お越しくださったのは、岡山県のお隣、兵庫県姫路市にある「姫路地域担い手育成総合支援協議会(窓口: 姫路市農業委員会)」の皆様です。

姫路市は、近畿地方の西部、兵庫県南西部に位置する中核都市。国宝で、世界遺産でもある姫路城がある城下町として有名です。
姫路地域担い手育成総合支援協議会というのは、
全国担い手育成総合協議会>都道府県担い手育成総合協議会・・・とある中の、兵庫県姫路市に拠点を置く団体ということになります。姫路のメンバーさんの中には、この取り組みの中で、全国優良経営体表彰にて平成26年に法人経営体部門で農林水産大臣賞を受賞された方もいらっしゃいます。というわけで、お越しいただいた方は、農業関係者、食品流通業が大半。自然栽培に関心をお持ちの有志の皆さんが集まり、姫路市農林水産課の方が窓口となって今回の企画が実現しました。
ここで興味深い発見があります。ちょうど先日、鳥取県智頭町からも視察をいただきましたが、面白いことに、かつての岡山藩主:池田光政公は、播磨姫路藩第3代藩主、因幡鳥取藩主、備前岡山藩初代藩主を務めています。鳥取~岡山~姫路ラインがつながったような形になりました。池田のお殿様が、このトライアングルに自然栽培を配置しようとされているのでしょうか(笑)

ご視察される皆様から一番多く質問されるのは、当会の「組織づくり」の秘訣について。
生産までは出来るが流通まで行かない、逆に販売体制は作れるが生産者が確保できない。農地の確保をする際に自治体やJAからの協力が得られない。世間が認めてくれない。
…岡山はなぜ、それがすべて実現できたのか?
岡山も必ずしも、最初からすべてが揃ってうまく行ったわけではありません。現在も課題はあり、少しずつ改善をしている最中なのですが、とりあえずこれまでの6年間の歩みと、その時々で直面した問題をどのように解釈し消化してきたかを、ご説明しました。
最終的には、発想の転換、人と人同士のコミュニケーション、当事者の熱意によって乗り越えてきたのですが、このあたりは文章でお伝えするには限界があり、やはり顔を見て、圃場もご覧いただきながら、直接お話するのが一番ご納得いただけるようです。



帰る頃には皆さんの目がキラッキラしていました☆
「うちもきちんと組織を作って、みんなでやろう!!」
「とりあえず1反からやってみるわ!」
「出来た米は、なんならウチが全部買い取ったるで!」
またまた、姫路の皆さんの熱い心に火をつけちゃったみたいです(^^)
地域の皆さんの多様な取り組みを分け隔てなく自治体の方々がサポートし、町全体が活性化していく。それが環境にやさしい農業を通じてだとしたら… なんて素敵なのでしょう。自然豊かな町で育まれる子ども達の姿を想像すると幸せな気分になりますね。
姫路市の皆様、岡山より応援しております!!