季節は初夏の様相を呈してきました。事務所近くで、ミツバチがせっせと蜜を集めているのを発見♪ この木はもう何年も農薬や肥料が与えられていないんですよ。ミツバチさん、安心して採蜜しているのでしょうネ。

ところで、今週末5月22日は国際生物多様性の日なんだそうです。全国各地で、様々なイベントがあるようですよ。
▼関連イベント一覧のページ
http://tayousei.com/2015/05/18/738/
イベントだけでなく、自宅の庭先、ベランダ、道端・・・どんなところにも生き物がいます。ちょっと気に留めてお散歩するだけでもGood ですよね。^^
今年に入り、「田んぼの生物多様性10年プロジェクト」、「にじゅうまるプロジェクト」など、環境系の団体の皆様とのご縁を得て、私たちはこれまでとは違った切り口で自然栽培のさらなる可能性を見出せるようになりました。
にじゅうまるプロジェクトさんでは先日、生物多様性条約第20回科学技術助言補助機関会合(CBD-SBSTTA20)に出席するために、カナダへ赴いたとのこと。連日発信されているレポートで興味深い記事がありました。
SBSTTA事前準備 世界のNGOが注目する議題(2016-04-26) (click!)
リンク先の中で、特に注目した箇所を要約しますと…
生物多様性条約でしか話す場のない合成生物学(Synthetic Biology)
合成生物学は、一言で言うと「新世代の遺伝子工学」。特定の遺伝子配列に別の配列を組み込むという従来の遺伝子組み換えを技術を超えて、遺伝子(塩 基配列)を切った貼ったして、新たな遺伝子配列をもった生物を作るというものです。(中略)その結果、定義や現在の開発・利用状況、その国際的な管理手法の有無など、多くの疑問 への回答が専門家会合によって示されています。
実は、生物多様性条約という舞台だけがこの新しい遺伝子工学の是非や危険性などについて話し合い、政策決定 できる唯一の場所となっており、この課題に関心の高い専門家やNGOが何人もいます。
(公財)日本自然保護協会、IUCN-J事務局長 道家哲平氏のレポートより
遺伝子組み換え技術についての是非を話し合う唯一の場所って、ここだったとは!
声高に叫んでいるよりも、こうした活動に注目していくほうが有益のようです。逆に、生態系を出来る限り壊さないで、農業生産を共存させようという考えで活動している私たちのことも、様々な立場の方々にもっともっと目に留めていただく必要を感じます。
さて・・・

当会認証の圃場では今、あちこちでこのようなトンネルの中で苗の「朝日」ちゃんがすくすくと育っています。今年はどこかの田んぼで生き物調査ができれば…と思っているのですが、NPO会員の皆さんにお声がけしたところ、「ボランティア、お手伝いしますよ~」「じつは私、そういうお仕事しています」「自然栽培は生物多様性に貢献すると思って、ずっと密かに応援していました」というメッセージが届きました。広報はもう、大感激!\(^o^)/

生産者の皆さんの農作業のタイミング、生産性を低下させることなく、苗や周辺の生き物たちをやさしく観察できるよう、タイミングを見計らいたいと思います。
シンポジウム&夢のディナーのほうも進んでいます。今月末~6月上旬頃には、お申込み・ご入金が確認できたお客様へ、第1便としてご入場ハガキを一斉発送できるよう、急ピッチで準備を進めています。シンポジウムのゲストも楽しみにしていてくださいね。情報解禁できましたら、こちらホームページでもお伝えしてまいります(^^)/