シンポジウムのゲスト、第2弾はこの方。
カルビー株式会社 元社長で、現相談役の松尾雅彦さんです。

NPO 法人「日本で最も美しい村」連合副会長、新品種産業化研究(JATAFF 内)会長、スマート・テロワール協会会長。
現在 松尾氏は、「スマート・テロワール」というものを提唱されています。スマート・テロワールとは、美しく強靭な農村自給圏のこと。里山を中心とした農村で小さな自給ユニットを作り、地域ごとに自立した経済を作っていく…というスタイルです。
カルビーでは、産地指定による契約栽培でジャガイモを調達しています。契約栽培にしたことで、各地の生産者さんは安心して栽培に専念でき、結果的に収量増を実現させ、生産者と企業の双方にメリットが生まれたそうです。
また同社では、生産・加工のプロセスを知ってもらうために、取引先の小売業者と組織して現地視察を行っているそうです。視察の中で、松尾氏は農村の現状と、隠れたポテンシャルの高さにいち早く気づきます。また同時期、松尾氏はフランスで、国の助成に頼らない自立した農村づくりを組織するグループ「フランスの最も美しい村連合」と出会います。
中山間地域の村々が グローバルビジネスで成功する都市部の人を迎え入れることで互いの行き来と循環が生まれ、自分の足元にある景観や文化、歴史的遺産などの地域資源を守り育てることが地域振興につながっていくことを知ります。
このような運動がやがて、グローバルならぬ、グローカル:「地球規模の視野で考え、地域視点で行動する(Think globally, act locally)」という新たな概念を生み出しました。グローカル化は今や、マーケティングの重要なキーワードとして、経済、地域振興、環境問題、政治などのあらゆる分野で用いられています。
松尾氏はこの運動に感銘を受け、帰国後仲間と共に「日本で最も美しい村連合」を設立。
現在、60の町や村が加盟しています。
実は、弊会の髙橋はこれをヒントに、当NPOの今のスタイルを立ち上げました。
自然栽培では常々、「自立」が重要なテーマとして掲げられています。自立した強靭な農業を目指すには・・・?美しい地域づくりとは・・・?ここへ自然栽培をどう絡めていくか?
先見の明を持つ松尾氏の目には、もう数年先が見えているようです。
農業だけに限らず、これから地域を元気にしたい!という方や、地域振興の進め方に行き詰まりを感じているという方にも、ぜひお越しいただきたい内容です。(^^)/
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