今年度参加してくださる木村式自然栽培 水稲生産者さん対象の、JA別説明会の日程がすべて終了しました!

現在、当会に参加している木村式自然栽培の生産者さんは、ご覧の岡山県下各地、丸で囲んでいるJA管内にいらっしゃいます。赤い丸は当会に参画されているJAさん、オレンジの丸は参画はしていないけれども、収穫されたお米の検査や集荷、保管など流通に関する面でご協力いただいているJAさんとなっています。

「肥料、農薬、除草剤を売っている農協がなぜ?」「県全域にこんなにたくさん?」といつも驚かれるのですが、JAは「様々な栽培方法に取り組むJA組合員を、公平に支援する」という方針の下、協力してくださっています。(NPOに参加する生産者さんは皆、JA組合員であることが条件となっています。)慣行栽培、有機栽培、特別栽培・・それらと同等に、自然栽培も認めていただきつつあるというわけなんです。

ここまでくるには、関係する人々の様々な努力があります。
「お米が出来るのかわからないものに支援なんてリスクは負えない」という人へは、なぜ自然栽培のお米に価値があるのか、自然栽培を支援することでどんな社会貢献に繋がっていくのかを説明し、食べていただき、納得していただくまで丁寧に。
「こんな方法で本当に米は出来るのか?」「売り先が決まっていないのなら作れない」という農家へは、科学的な理論を説明し、実践もしてお見せしてきました。そして、どのような人や企業が自然栽培のお米を求めているのか、自然栽培が広がることでどれほど環境保全につながっていくか、そうした姿勢こそが、農家が自立することにつながっていくという希望を、やはり納得いただけるまで丁寧に。
こうして、“消費” と“生産” という相反する両輪を、少しずつ少しずつバランスさせてきました。「どうやってこれだけの人を集めたのですか?」とよく聞かれますが、現場に出て、人に会い、話を聞き、足で稼ぐ。これしかしていません、というか、これしかありません。(二宮尊徳さんの報徳思想と一緒ですね!)

各会場には、今年もこの活動に賛同してくださった志ある方々が集まってくださり、熱心な質疑応答や意見交換が繰り広げられました。
今年度は約120戸、約120ha、約4000俵を目指してまいります。
どうぞ皆様、今年もご支援・応援、よろしくお願いいたします!!