自然栽培をしている人、応援している人たちの愛読書、季刊誌『自然栽培』の最新号vol.11がそろそろ書店へ並び始めます。

今号のテーマは「生きもの」。自然栽培の田畑は、農薬も何も散布しないので、生きものたちのパラダイスです。自然豊かな環境…といえばとても耳ざわりのよい響きですが、大切な作物を食害される場合には、生産者にとっては“憎き敵” として映ってしまいます。なんとしても駆除したいと思うのはごく自然な気持ちでしょう。
でも、取り除く前に、ちょっと考えてみませんか?
※何が何でも「取り除くな」と言っているわけではなく、
むやみやたらと考え無しにせず、状況をきちんと把握したうえで
対処方法を考えてみませんか?という意味なので、誤解なきよう。
木村秋則さんはどんな虫でも、動物でも、「理由があってやって来ている」とよくおっしゃいます。その言葉をヒントに、自然栽培の田畑で起きていることを、再度俯瞰してみて欲しいのです。本誌では、その答えを探している人たちの体験談がふんだんに読めるよう特集されています。

当会も寄稿させていただきました。
田植えが始まりだすと、一気に当会の検索ワードNo.1 に浮上してくるのが「ジャンボタニシ」。苗を食害し、その猛威は収量に直接影響するほどで、西日本を中心に非常にたくさんのアクセスがあります。当会がジャンボタニシについてどのような対応をしているか、現時点での解釈などをご紹介させていただきました。
生きものがそこにいる…その事象そのものには「善」も「悪」もなく、受け止める側の見立て方次第でいかようにもなります。でも、できれば「善」になっていけるといいですよね。
「自然」という無為の世界と、「栽培」という有為(人為)の世界、この相反する両極のせめぎ合いをどうバランスするか…
ここに「自然栽培」の視点があります。そのバランス感覚は、たずさわる人のさじ加減一つにかかっています。木村さんが「まずは心が大事」と仰るのはこのためです。
季刊誌『自然栽培』を読みながら、皆さんと一緒に考えていけるといいなと思っています。ぜひお手に取ってみてください(^_^)/