
厚労省が支援している農福連携、ついに岡山でも始まりました!県の障害福祉課 の企画にNPOが協力をする…ということで、題して「ジャンボタニシ捕獲作戦」。ジャンボタニシに食害された場合に、本来なら欠株となって収穫できなかったであろう売上金の一部が作業報酬として支払われ、NPOも助成するというものです。
雇用の場を求めていらっしゃる施設利用者の皆さんと、農繁期に人手不足となっている、しかも高齢の農家の困りごとをマッチングする―― という目的もあります。
初めての試みなので、まず何が必要か…というところから考えなくてはなりませんでした。

用意した道具はコチラ。休憩用のお茶も忘れずに…。

こちらは汚れた足や靴を洗うタブ。左で泥を落とし、右で綺麗にすすぎます。

ジャンボタニシをすくう網です。何人来られるかわからないので、多めに用意。

道具を洗うタライです。左で泥を落とし、右ですすいでもらうために2つ用意。

手を洗うバケツです。

この日は、RSK放送さんの取材も入りました。ありがとうございます!

あれこれ用意して待っていると、捕獲隊の皆さんが到着☆彡

弊会理事長の高橋も駆けつけ、皆さんにご挨拶。
「今日はあいにくのお天気ですが、無理のないよう楽しく作業いたしましょう!」

「こうしておけば、長靴が脱げないですよ」
長靴が脱げないよう、紐で結んでもらいました。
田んぼって、長靴を履いていても足がとられて脱げちゃうんです。本当は裸足が気持ちいいのですが、ジャンボタニシの貝殻の破片や、心無い人がゴミを投げ入れていると怪我の元になるので、今回は裸足はやめておきました。地下足袋や田靴がオススメなんですよ。

NPOスタッフ(兼 生産者)からの説明を聞いて、さっそく作業開始です!
田んぼに入ったことのない施設利用者さんの中には、初めのうちは少し怖がる方もいらっしゃいましたが、ジャンボタニシをとっていくうちに次第に慣れてきて、後半は「とれた、とれた!」と笑顔になる場面が増えていました(^^)



こちらの方は、作業のコツをつかんだのか、網を使わず直接手でガシガシ獲り始めました。“テデトール” の方が返って勝負が早かったりしますよね。田んぼの中にもジャブジャブ入って大活躍!

おおっ!理事長も獲っていました。「獲り始めると面白いねぇ~」
こういう時に高みの見物をしないところに、理事長の人柄が出ています。^^

じゃじゃーん!ものの30分でこれだけ獲れました\(^o^)/
このあと、休憩タイムをはさみながら2時間の作業をしていただきました。皆さん、お疲れさま&ありがとうございます!
本来なら自分たちでやってしまえるかもしれない農作業を、事故やケガなどのリスクや圃場への影響が未知数の中、利益をはじめ作業を通じて得られる様々な利点をシェアしようと、協力を申し出てくださった生産者さんにも感謝申し上げます。
「助けてもらう×助けてあげる」という依存関係ではなく、互いにできることを、提供し合う・協力し合うという “対等な関係性” になっていくことが大切ですよね。自然栽培の理念の一つ「自立」による協力関係が築けると嬉しいです(^^)
このあとも、いくつかの田んぼで「ジャンボタニシ捕獲作戦」を実施していく予定にしています。もしお近くの田んぼで作業している様子を見かけられましたら、ぜひ応援してくださいね(^o^)丿