
8月6日、当会では初めての開催となりました「生きものしらべ会」では、皆さんと楽しい時間をすごしました(^_^)/
木村式自然栽培の圃場は、ある一定の基準に統一させた画一的な管理・指導をしないため、圃場ひとつひとつの個性が大変ストレートに顕れます。植物相、動物相にもそのことが反映されるので、事前調査をする中で、より生きものが豊かに生息している圃場で且つ、人がジャブジャブ入っても栽培に影響を与えない、比較的条件のよい圃場を選んでご案内することにしました。


ご案内した田んぼは、田んぼの一角を苗代にしていて、酸素がよく入った水をたたえている場所。すぐ近くに山がないのに、なんとカブトムシが飛来してきたり、秋には赤とんぼが集まる、ちょっと不思議な田んぼなのです。

この日、初めて田んぼに入るという親子さん。農薬も除草剤も入っていないので、安心して入れますね^^

ジャンボタニシもいますが、マルタニシもいます。ヒメタニシやマルタニシなどの在来のタニシは、藻を食べて綺麗な水を吐き出してくれる、田んぼのお掃除屋さんなんですよ。

これ、なんだかわかりますか?オケラです。そう、「ぼーくらは みんな 生きているー♪」で始まる、「手のひらを太陽に」の歌に出てくる、あのオケラです。思わずみんなで歌っちゃいました(笑)


「ナデナデできる?^^ 」やさしく声をかけるファシリテーターの阪田さんの手から、恐るおそる手を出す子どもたち。「プニョプニョしてるー!」と言いながらすぐに慣れて、しっかり触れるようになっていました(^^)

クモもたくさんいます。ということは、エサがたくさんあるということ。クモは稲に悪さをする虫を食べてくれます。

ここでもコオイムシがいました。コオイムシはもしかすると、自然栽培の田んぼにいる生きものとしての指標になるかもしれません。

あらっ ここには生きもの好きな “少年” が二人…!(^^)!
「この田んぼの泥、におってみてください」トロトロした泥を差し出す阪田さん。

「全然 臭くないでしょう?」
あ、そういえば ホントだ!臭わない!!
皆さん、ちょっとびっくりした顔をしていました。生きものとはつまり、「分解者」。分解者が有機物質を次々と食べる=分解していくので、腐敗に傾かず、臭わなくなるんですね。「これだけの生きものがいて、食物連鎖で繋がっているからこそ、臭わなくなるんです」と阪田さん。目に見える生きもののことだけでなく、プランクトンの存在も教えてくれました。

「木村式自然栽培の田んぼは、“小さな生きものたちが力を合わせてお米をつくっている田んぼ” なんですね~」と話してくださいました。
“みんなで力を合わせている” っていう言葉、ステキですね!その「みんな」の中に、私たち人間も入れてもらい、みんなで仲良くなれると嬉しいですよね。
調査時間が終わって、最後はおやつタイム。この日は、「奇跡の甘酒」で作ったスタッフお手製の甘酒プリンを召し上がっていただきました。台風前の蒸し暑い日だったので、のど越しがつるっとしたプリン、大好評で嬉しかったです。
「また会いましょうね~(^_^)/」
「バイバ~イ(^O^)/」
(見送りながら)
「可愛いなぁ~ ああいう子たちがお米を食べてくれとるんじゃなぁ」
この日の参加者は少人数だったのですが、その分すっかりみんなが仲良くなって、お友達みたいになれました。稲もきっと、そんな私たちのことを喜んでくれたんじゃないかなと思います。ご参加くださった皆さん、ご協力くださった生産者さん、ありがとうございます。また遊びに来てくださいね!