生きものたちが集まる場所

「Tさんちの田んぼに、鴨の赤ちゃんがおるよ!」

 

数日前、ほ場巡回に行っていた K 顧問から入った連絡。昨年、NPOで生きもの調査を始めたときに、一番に協力を依頼した農家さんのお宅のことでした。

 

これは取材に行かなくちゃ!と一眼レフ片手に、おじゃましたところ・・・

かわいいーーーー! な、なんですか!この可愛さは!!

 

聞くところによると、そろそろ耕起をしようかな…と トラクターを田んぼへ入れたところ、バタバタッと2羽の鴨が茂み(※)の中から飛び出すのに遭遇。

(※)木村式自然栽培では、ギリギリまで耕起をしないので、草が繁茂します。

「あれ?」と思ったTさん。トラクターから降りて、鴨が居た草のあたりへ行ってみると、なんと鴨が巣をつくって卵を産んでいたのですって。

 

鴨が行ってしまったので、Tさんは卵を家へ持ち帰り温めてみたところ、翌日には孵化したのだそうです!(生まれる寸前だったのかもしれませんね)

 

今も時々、親鳥と思われる鴨が飛んでくるそうなので、もう少し大きくなったら水田へ戻してあげる予定とのことでした。

 

さて、このTさん・・・


烏骨鶏・・・!?

 

こ、こねこ ちゃんまで!!

筆者がキャーキャー言いながら撮影したのは言うまでもありませんw

生きもの調査をさせていただいて以降、今ではあれよあれよといろんな生きものが集まるT家(^^)

 

ほかにも、鳥が巣づくりにやって来たり、(近くに山も何もないのに)カブトムシが勝手に樹に留まっていたりしているそうです。もちろん、自然栽培の田んぼにも 物凄い数の生きものがいます。

 

Tさんの田んぼは、苗の表情も優しく、程よく整えられているので、生きものたちも居心地がよくて集まるのでしょうね^^

 

鴨が飛び立ったくらいで、わざわざトラクターから降りて確認までする人はいないかも知れません。機械化された現代の農業で、このような小さな配慮ができる方が当会の生産者さんとして実績をあげてくださっていること、ちょっと誇らしいです!これぞ、自然栽培農家ですね!

 

 

今年は生きもの調査でおじゃまする水田を増やす予定です。いろんな生きものが喜ぶ田んぼが増えることを願って^^