「コシヒカリのルーツの朝日米を見に、農業高校の生徒をお連れしたいのですが」
昨年、JTB長岡支店さんからこんなご依頼が舞い込んできました。
えっ!コメ所の、あの新潟から!?
「このお話は、きっと堀川さんが喜ばれます!」と当会理事長の高橋。
かつて、JA岡山中央会の会長をされた堀川 進氏は、「カエルもドジョウもいるような昔の田園風景を取り戻し、瀬戸内の温暖な岡山にたくさんの観光客が訪れるようになってほしい」とお話しされていたそうです。
ということで、新潟県立長岡農業高等学校の生徒の皆さんが、修学旅行のコースの一部として、自然栽培でつくる岡山の朝日米を見に来ることに!
当日は、NPOだけでなく、JA全農おかやま(岡山県本部)さん、岡山パールライスさんも駆けつけてくださり、生徒の皆さんをお迎えしました\(^o^)/



視察は、当会のモデルほ場。いつもお田植祭や収穫祭をしている田んぼです。当会で一番自然栽培歴が長いんです。


あら…? お気づきの方、いらっしゃるでしょうか。コチラの学校、女子の方が多いですね。岡山の農業高校さんは男子が多いので、なんとなく男子生徒さんがたくさん来場されるとばかり思っていたので、私たちはびっくり。
これぞ、“農業女子” ですね!
長岡農業高等学校さんでは、以下のコースがあるそうです。
・作物生産コース ・・・・稲作の栽培を中心に農業を総合的に学習
・動物科学コース・・・・・動物の飼育や畜産物の利用を中心に学習
・青果生産コース・・・・・野菜・果樹の栽培を中心に学習
・園芸科学コース・・・・・草花の栽培や植物の組織培養を中心に学習
ほ場の視察のあとは、座学の時間です。

生徒さん、先生、受け入れ側には、NPO、JAグループ、そして稲刈りで大忙しの生産者の皆さんにも駆けつけていただき、総勢100名(この会議室のキャパギリギリ!)が集まり、岡山ならではの朝日米や自然栽培のレクチャーという めっちゃ贅沢な講義が始まりました(^^)/








生徒さんたちは、ちょうど前日の旅程で広島でもSDGs のお話をきいたばかりだったそうです。「今日のようなお話を聞くと、農業とSDGs の距離が近く感じられて、これからの授業にも役に立ちそうです」と先生にも好評でした。(よかった!)
3つの講義をダイジェストでお送りした後は、「やっぱり、朝日を食べてみたいよね!」ということで、木村式自然栽培米「朝日」を使った岡山名産のばら寿司を、生産者の皆さんも交えて、おしゃべりしながら召し上がっていただきました。




「岡山のお寿司、どう?」
「美味しいです!」
「新潟のお寿司とは違う?」
「うーん・・ 新潟のはちょっとモチモチしてるかな?」
「朝日は粒が大きいでしょう?」
「あっ 言われてみればそうかも!」
長岡農高の皆さん、バスの長旅でお疲れモードでしたが、だんだん慣れてきて賑やかに盛り上がっていましたよ!

さぁ、お腹いっぱいになったところで、会の〆は岡山パールライスさんにお願いしました。
「修学旅行、楽しんでいますか?楽しむ時はしっかり楽しんで。学ぶ時もしっかり学んで、残りの旅程を楽しんでくださいね」
「そして、今日は自然栽培のお話でしたが、自然栽培だけがいいのではなく、これは、いろんな農業の選択肢の一つなんです。皆さんが何を選択するのか、これからの人生でいろいろとぜひ考えてみてください 」
当事務局が一番皆さんに伝えたいポイントをまとめてくださいました。
私たちは自然栽培を選択していますが、どの栽培方法を選択したとしても、どの農家の方も、よりよい作物を作り、提供しようと真摯に努力されていることを忘れないでくださいね。
「ところで・・みんな、今夜は岡山の駅近くのホテルなんですってね。なのに、自由時間がないんだって?」
「惜しいなぁ~ すぐそばに、中四国最大のイオンモールがあるのになぁ~~」
「えええーーーー!!」
この時の生徒さんたちの反応が一番よかったのは、ナイショ(笑)
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長岡農業高等学校の皆さん、短い時間でしたが、お会いできてとっても嬉しかったです!願わくば、来年も後輩の皆さんがまた岡山の自然栽培と朝日を見に来てくださると嬉しいです(^^) またどこかの田んぼでお会いできるといいですね!
今後、当NPOではこうした視察やツアー、外部への講演活動も積極的に展開したいとツアーコースの開発を検討しています。ご関心ある方、ぜひお問合せください。