田んぼはいつもと変りなく!

岡山県は緊急事態宣言の解除が発表されました。まだまだ安心してはいけませんが、ずっと緊張感と閉塞感と共に過ごしてきたからか、どこか、町にはホッと一息ついているような雰囲気があります。

生産者の皆さんと田んぼは、例年と変わりありません(^^) 今年もいよいよお米づくりが始まりました!田起こしも始まっています。

 

当会は、個人の農家さんだけでなく、グループで参画されている生産者さんや、法人化された大型農家さんにも支えられています。

 

10年をかけて、今では約3500俵(約210t )ものお米をご提供できるまでになり、大量一括購入の企業にもご提供できる体制を整えることが可能となりました。当初よりこれを見据えて、JAグループや企業の参画を呼び掛け、県内の農業や経済を循環させる事業を目指してまいりました。

 

「買って食べる人」が「作って提供する人」を支援してくださり、「作って提供する人」が「買って食べる人」へ安定供給してくださる‥その輪が広がったおかげです。

離農したお宅から委託を受けて田んぼを引き受けている大型農家さんでは、農機具もズラリとこれだけ並んでいます。部品の交換やメンテナンスも自分たちでやれる、まさにプロ集団。

 

ちょうど「籾蒔き」をされているところを取材しました。『苗半作』といわれるこの時期、農家さんは一番緊張感を持って作業に当たられているので、その聖域にズカズカとおじゃますることは控えてきたNPOですが、今年は特別に入らせていただく許可を頂きました。

 

大型農家の皆さんは、個人で育苗するのではなく、一括で苗をつくりシェアしています。(もちろん作り方は当会の策定している規定をお守りいただきます)

籾蒔きを待っている朝日のタネちゃん達
籾蒔きを待っている朝日のタネちゃん達

こちらは、育苗箱に籾(タネ)と培土を入れる機械。機械の上部に培土を設置しています。とにかく量が半端ないので、フレキシブルコンテナバッグ(通称フレコン)で培土を扱うため、移動もフォークリフトを使います。

 

注目していただきたいのは、作業をしている方たち。ご覧ください。若手に女性。そう、ここではベテラン農家の背中を見て次世代後継者が育っているんです。なんと頼もしい!

培土:もちろん、当会指定の無肥料の土です  JAを通じて購入していだきます
培土:もちろん、当会指定の無肥料の土です JAを通じて購入していだきます
採り繋いでいる「朝日」の籾ダネ
採り繋いでいる「朝日」の籾ダネ

「あのぅ‥ 写真撮ってもいいですか?」

「えーよ!」

「ホームページとか‥載せてもいいですか?」

( ´_ゝ`)フッ ‥まぁ、別にえーよ!」

 

(わーい やったー\(^o^)/)←筆者の心の声

 

このあと、いろいろとお話を伺うことができました。当会へ登録される生産者の皆さんは、情緒や観念に走る方はあまりいなくて、本当に生産のプロとして、淡々と、粛々と、栽培に専念される方が多いです。無用な先入観なく、アッサリ自然栽培に転換することに成功されているのかな‥と感じます。

 

いえ、むしろ、そのような志はお持ちなのですが、「そういう“ 想い ”を持って仕事するのは当たり前でしょ!」・・デフォルトなんですね。「心技の両輪」を併せ持つうちの生産者さん達はホント、当会の誇りです(^^)

籾蒔きが完了したら、苗箱を並べてこれから数十日間かけて苗を育てます。このあと、皆さんは休憩に入りコーヒーブレイクに入られましたが、筆者はここで失礼しました(^^)

 

よい苗ができたら、作柄の半分は成功したようなもの。だからこそ、この時期の農家の皆さんはピリピリされています。ぜひ温かく見守り、応援してくださいね(^^)