『自然栽培』のことをお話するときに、この人なくしては始まらないのが
“ 奇跡のリンゴ ”でお馴染みの、木村秋則さんです。
1949年青森県生まれ。世界で初めて、肥料も農薬も除草剤も使わずに、リンゴの栽培に成功したリンゴ農家。木村さんは、農薬に過剰反応し体調を崩す奥さんを案じたのがきっかけで、本格的に農薬を使わないリンゴ栽培を始めました。
しかし、リンゴの生来の性質上、農薬を使用せずに栽培することは非常に難しく、10年ものあいだりんごの収穫は困難となりました。木村さんはあきらめることなく、栽培方法の改良を重ねます。それは壮絶な苦労の連続でした。
木村さんはやがて、試行錯誤していくうちに自然界に元々そなわっている自然の摂理に気づき、土壌や木の植生を生かしきる栽培方法を確立していきます。この中で、肥料を使うことによって病害虫を引き起こす確率を高くしていることに気づいたのです。木村さんは、施肥をやめることで農薬を使わないリンゴ栽培に成功しました。こうして出来たのが、『奇跡のリンゴ』と呼ばれる、今や入手困難といわれるリンゴです。
木村さんは、不可能といわれた肥料も農薬も除草剤も使わない自身の栽培過程を『自然栽培』と命名しました。現在では、リンゴだけにとどまらず、さまざまな農作物の栽培にこの『自然栽培』を応用しながら農業指導にあたり、各地を奔走されています。
NPO法人岡山県自然栽培実行委員会では、この木村さんが培った知識と技術を正しく理解し、正しく実践することを、特に大切にしています。
●木村秋則さんから学ぶ中で、現在当会が解釈している『自然栽培』とは… ★(click!)